× 犬も歩けば、映画撮影に当たる。→

→◯ 戌(年のウエミチ)も歩けば、(まさかの)映画撮影に出くわす。

この写真から、「青天の霹靂」ともいうべき、面白い一日が待っていました。


実際のところ、昨日は朝から曇ったり日が射したり。昆布岳も今にも雲の中。

雷注意報も出ていましたので、全く「青天の霹靂」という気象条件には当たらないのですが。

まさか、ドキュメンタリー映画の撮影に出会そうとは!

ニセコ駅横の桜ヶ丘公園では、今、カタクリとエゾエンゴサクが咲き誇っています。

早春の数日間のみ花を咲かせ、葉も2ヶ月ほどで枯れ、あとは地中で次の春を待つ。

そのはかなくも華やかな姿から、「スプリング・エフェメラル(春の妖精)」と呼ばれています。

カフェで会ったアメリカ人の4人組がこの写真を見て、「これ、この近く?」と興味を持ってくれたので、一緒に行ってみました。

桜ヶ丘公園は遠くから見ても、あれ?なんとなく山肌が薄青い・・・?といった具合にしか見えず、足を踏み入れて初めて、自然の花畑とわかるのです。きっと気づかない人の方が多いでしょう。

「awesome(すごいよ)・・・」大自然への畏敬を含んだことば。

国境を越えて、感覚を分かち合ったな、と思いました。


実は、彼らはロサンゼルスから来た、ドキュメンタリー映画の撮影チームだったのでした。

日本の自然や文化を撮りたいんだけれど・・・となれば、ここしかありません。次は共和町小沢の名店「だいこん」へご案内。

この時期は、お店の庭にアサツキが、裏の川にはクレソンにヤチブキが生えます。

マダムが山菜を摘む様子を撮影。興味津々もシンシン、一瞬たりとも撮り逃すまいという気合がビリビリ。蛇足ながら、山菜が食卓に上る流れを想像して、私のテンションもビリビリ上がっています。



そして、この山菜が、15分後には食卓にずらり。

さっと湯がいたアサツキと、プリプリの茎わかめに酢味噌。

豚ロースを焼いて、特製ギョウジャニンニクペーストを添えて。

ギョウジャニンニクでもう一品、牛肉とさっと炒めてしょうゆで仕上げ。

クレソンと塩トマトのサラダは、塩こしょうと軽くオイルのみ。

そして、だし巻き卵に、炊きたてごはん、おみそ汁。

「これが、本当の、食、だよね・・・」「自然の恵みを、いただくって、ことだよね・・・」

おなかいっぱいにいただいて、しみじみと語り合ったのでした。


ニセコでは、ときどき、こんな面白いことが起こります。

記事のカテゴリ「Niseko everyday」、「ニセコの事件簿」に変えようかな。




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